ABOUT株式会社アルチザンは美術製作・美術施工プロデュースを
目的とした会社です

ABOUT

1.美術製作・美術施工のことならアルチザンにご依頼ください

企画からデザイン、製作、施工、現場の管理運営まで、弊社にご依頼いただくことで全てが完結いたします。各セクションがキャリア15年以上の百戦錬磨、少数精鋭で構成されるプロユニットですので、安定した質の高いトータルサービスのご提供が可能です。豊富な経験と知識をもとに無駄のない進行管理を行い余分なコストカットを図り、かつ、高い技術と表現力で美術製作・美術施工という‟モノづくり”に挑み続けています。撮影や映像に関わる美術、イベントや展示会装飾、フォトスタジオ美術内装、店舗内装、店舗装飾等のあらゆる空間デザイン、空間装飾の場で活動をしています。美術という職能はありとあらゆる視覚表現を可能にします。「こんなものが作れるのか?」、「イメージはあるけれど、どう具現化すればよいのだろうか?」などのお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。必ずやアルチザンが解決いたします。

2.仕事理念

クライアントのニーズに付加価値を吹き込み、様々な形で利益還元すべく、撮影の美術製作業で培った感性や経験、特殊技術、あらゆるノウハウを映像はもちろんのこと、業界に関係なく多種多様なジャンルの製作、施工の場に供給させていただいております。
私達はその一つ一つの仕事に対して常に‟special”を追求してこそプロフェッショナルだと考えます。そして、仕事の規模に関わらず、その精神を持って最大限のパフォーマンスを展開することを約束致します。‟アルチザン=職人,匠”の名に恥じぬ会社であり続けるために。

COMPANY

社名 株式会社アルチザン
代表者 田中英司 / 美術ディレクター、美術プロデューサー、美術職人、美術製作・美術施工管理
所在地:本社 千葉県千葉市美浜区高洲2丁目10-1
所在地:アトリエ 千葉県柏市十余二230-16COCOGARAGE柏A29
事業目的 撮影、イベント、展示会、常設展示、フォトスタジオ、店舗における美術製作・美術施工プロデュース
美術という仕事の可能性を広げ、その価値を高めることを目的に様々な空間デザイン・空間装飾の場で活動しています

3.美術という仕事について

職業=美術と聞いて、どのような仕事かを説明できる人は少ないでしょう。アルチザンは日々の仕事を通して、そんな「美術」という仕事の可能性を広げ、その価値を高めることを目的に活動をしています。私達がなぜ「美術」という職業にこだわるのか、私達なりに解釈している「美術」という仕事への考えと想いを紹介いたします。また、建築業や内装業、その他の装飾業と美術製作業との関わりについての将来の展望もここに述べさせていただきます。

・美術の仕事とは

もともと、美術という仕事は現実の景色を撮影することしかなかった映画という映像作品の世界において、劇映画の誕生と共に物語のイメージに合った被写体や劇的空間を作り込むべく生まれたと言われています。現在では、映像の媒体は映画の他にもテレビ番組やテレビコマーシャル、ミュージックビデオや企業、商品、サービスのプロモーションビデオ、そしてウェブと多岐に渡ります。媒体や作品によって特色があり、イメージの表現方法も異なりますが、これらの映像にはすべて、作り手の想像する世界観や映像イメージがあります。その作品ごとの世界観やイメージに対して、最も雰囲気のある形とは何かを考え、具現化するのが美術という仕事になります。美術の仕事は建築業や内装業と違い、実生活に役立つような実用性を持ち合せていません。しかし、それ故に余分な制約を受けず、視覚的表現力の追求という目的にのみにこだわることができ、今日のような高いパフォーマンス力が確立できたのだと思います。

・美術が作り出す空間や造形物に際限はない

頭の中の空想イメージを具現化するということは、対象が現実世界から架空の世界までとなりますので、果てしなくレンジの幅が広い仕事になります。現実的リアルな物を忠実に再現するためには、物に対する幅広い知識と造形対象物の特徴を捉えるための入念な研究が必要になりますし、実際の美術製作作業を行う際には、ありとあらゆる素材の特性を理解し、それを取り扱う経験と技術が必要になります。反対に架空の世界を表現する際には、実在感を持たせつつも、既存の造形に捉われない豊かな創造力が大切になります。

現実的造形物

美術が造形する物とは具体的にどのような物があるのでしょうか。例えば、現実的リアルな造形物には何があるかと言うと、代表的なものとして建築物と建造物があります。設定が現代の場合、私達が普段生活する中で目にする全ての物が対象になるのです。例えば、家屋やビル、お店、その他様々な施設がそれに当たります。他にも駅のホームや道路でさえも作ることがあります。予算規模の大きい作品になると、街の一角をスタジオやオープンセットに建込むことも多々ありますし、役者が演技をする際に実社会では撮影条件の難しい電車や船、飛行機などの乗り物の内部や外部を原寸サイズで作ることもあります。ただし、美術セットはあくまでも映像を撮るための被写体ですので、本物の建築物や建造物の様に実用性のある物を作る必要はありません。映像を見た時にそこに本物が実在するように感じることができれば良いので、多くの場合、カメラに映る範囲でしか製作しませんし、撮影勝手や製作勝手の観点から、外観と内観は別で製作します。映像を撮るにあたり、撮影環境を考え必要とされるセットのサイズや配置の設定を行い、演出に求められるベストな空間を形成することも美術の役割と言えるのです。

架空世界の具現化

次に、架空の世界を表現する際の例を考えてみましょう。わかりやすい例としてはまず、独特な世界観を持つ小説や漫画、アニメ、ゲームの世界を映画などで実写化し表現するケースがあります。これらは、何かモチーフはあれど作者の頭の中で作られた100%架空の世界ですので、美術セットや小道具といった美術の造形も当然、現実にはない物になります。いかに作品のスケール感と世界観を壊さずに美術造形をデザインし具現化するか、この世に例のない物をあたかも実在するかの如く造形し表現するということは大変難しいことです。これは映画美術にしか成し得ない特別な職能と言えるのではないでしょうか。他にもテレビコマーシャルのように、商品やサービスを魅力的に見せるための抽象的なイメージ空間や、ミュージックビデオにおける曲の世界観を表現する演出空間は、現実のどこにも存在しない架空の世界になります。映画とは異なり短時間でその価値やメッセージ、ストーリーといった物を伝えるためには、視覚から伝える美術の役割は大変大きいと言えます。史実に基づいたシナリオの場合も同じ様なことが言えるでしょう。歴史上の物で今はもう現存しない物を再現する造形や、当時の時代に実在感を持たせ、その雰囲気を匂わせる空間を表現するには、考証知識、豊富な経験、鋭い時代感覚、そしてなによりも豊な創造性が不可欠になります。また、時代設定がはっきりと決められた時代物の作品の場合には、入念な資料調べとしっかりとした美術考証を行い、その時代にあった設計・デザイン・美術製作をしなくてはなりません。

ロケーション

作品の設定が現実社会を舞台にしたものでロケーション撮影がメインの作品だとしても、映像の中の背景空間には何かしらの美術の手が加わっていることが多いでしょう。仮に演出者の求めるイメージに近いロケーションが見つかったとしても、実背景内に演出に不必要な物があれば隠したり、足りない要素があれば装飾を加えるなどして、より理想的な空間に近づけるべく美術の手が加わっているのです。もしそれに見る側が気付かなかったとしたならば、それはそれで美術の仕事としては成功と言えるのです。なぜならば、物語の中の1シーンを最も自然な形で演出者の求める空間として形成することができたと言えるからです。また、様々な理由により理想のロケーションが確保できない場合には、撮影スタジオ内にそのロケーション空間自体を美術セットとして作り上げてしまうこともあります。その中には空、山、森林、川、海、水中などの自然景観の表現もあれば、要求があれば雨、雪、嵐などの天候や地震、火事などの災害でさえも表現しなくてはならないのです。

・まとめ

このように美術という仕事は演出者の思い描くイメージや世界観を、豊かな知識と経験、技術と創造力によって、それに最もふさわしい雰囲気を持って具現化することなのです。現実的リアルから空想の非現実まで、ありとあらゆるイメージを具現化できる視覚表現のスペシャリストと言えます。映像作品自体の質の向上や趣向の変化、そして撮影技術や映像技術の進化に伴い、作り手からの要求の質も高まってくる中で、美術は長い時間と手間をかけ、あらゆる手段を尽くしそれに応えてきました。そこには美術人達の血の滲むような努力と未知への憧れ、飽くなき探求心と作品への情熱があったことが想像できます。この先人達の努力によって、現在では美術で具現化できないものはないのではないかというくらい、技術とノウハウが確立されております。美術の仕事は短納期であることが多く、さらに要求や状況が目まぐるしく変わります。しかし、どんな状況においてもパフォーマンス力を落とさず、手間を惜しまず全力で応えるのが美術人の性です。そして、美術人たるもの、職人であれ自らを表現者だと自覚し行動する姿勢が大切なのではないでしょうか。

4.建築業、内装業、その他の装飾業と美術製作業との関わりと将来の展望

かつて美術製作業という仕事はその特性上、建築業や内装業のように人々の実生活において直接関わることのない仕事でした。しかし、近年ではその視覚的表現力の高さやフレキシブルさから、建築業や内装業、イベント装飾や店舗装飾などの装飾業の世界からも美術製作業の仕上げ技術が注目されるようになってきております。そのうちの1つにエイジング塗装やデコラティブペインティングという特殊な塗装仕上げの技法があります。これらは簡単に言うと、新しい物を古く風合いのある物に見せたり、木目やコンクリート、大理石などの石目といった柄や素材感を塗装によって表現する技法です。

エイジング塗装に関してはヨーロッパでは古くから一般的に用いられてきた手法で、古い建築物が多く残る街並みにおいて、新しい建物によってその景観を損なわないよう、調和させるために用いられてきたものだと言われています。また石などの重い素材では施工しにくい天井や高い場所に対して、その素材の柄を描き他の部分と同調させることもあったようです。ヨーロッパでは建築を美術的側面から捉える意識が高いことや、古く歴史のある物や空間に対して、その風合いや味わいを美しいものとして捉える美的価値感があったことから、必然的に生まれた技法なのかもしれません。近年では日本でもエイジングテイストを取り入れたデザインはスタンダードなものになってきており、様々な建築の場面において活用されています。
映像の世界においてエイジング塗装やデコラティブペインティングの歴史は古く、脈々と受け継がれてきた経験と技術は今もなお磨かれ続けています。この技術は美術製作の表現としては最も得意な分野の1つと言えるでしょう。他にも木工造形、FRP造形、モルタル造形、緻密造形など美術製作が得意とする技術は豊富にあります。世の中には建築業や内装業だけでなく、様々な分野で施工、装飾の場があります。私達は美術製作という職能を持って、それぞれの業界に順応し、そして応用を効かせることで高いパフォーマンスを提供できると信じております。商業施設やビル、住宅のような大規模な工事は私達には扱えません。しかし、人々の実生活において最も重要であろう安全性、耐久性、快適性の次にくる何かが求められた時、私達は仕上げの表現者として大いに貢献できるのではないかと思います。また、表現力については上記にてふんだんに述べましたが、美術製作の仕事の特性上、物を建てる際にはスピーディーな仮設工事をメインとしておりますので、そのノウハウは大いに活かせるのではないでしょうか。

アルチザンはお客様から建築も含めた工事の依頼をいただくことがあります。その際には建築業、内装業の方々にお力添えをいただき、適材適所、三位一体の形で目的達成を目指しております。美術製作も建築も内装も、その他の装飾業も同じイメージを形にするという仕事になります。建築士、デザイナー、各施工業者の皆様、良いモノを作るのに上下の関係や境界線は必要ありません。大切なのは仕事への情熱とこだわり、そして横の繋がりだと考えます。ぜひ協力し合い、モノづくりの価値を高めていこうではありませんか。